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【保存版】ホワイトハット流リンク構築のための6つのヒント【2014年】

2014/05/11カテゴリー:海外SEO記事

※本記事は、2014年5月6日にアメリカの「Search Engine Journal」というブログポータルに掲載された記事”6 White Hat Link Building Tips for 2014 and Beyond“をSEO Sceneで独自に日本語訳、解説を加えたものです。

 

ホワイトハット流のリンク構築とは、サイトがバックリンクを獲得するための「戦術」。
リンクの価値・目的とは、サイトのユーザーの結びつけも起こすという事。リンクを設置する動機要因はこれに尽きます。

あなたは、サイトに自然リンクを誘致するような、リンク可能なコンテンツを持っている必要があります。

その為には「優れたコンテンツ」が必要ですが、サイト上で公開したすべてのコンテンツの「資産価値」を最大化する方法を理解する必要もあります。

この記事では、あなたのリンク可能なコンテンツが有力メディアでもっと出現率を増し、それらのサイトからソーシャル・フォロワーを増やし、そしてあなたのビジネスに必要な質の高いバックリンクを得るためのテクニックを紹介します。


 

ドメインオーソリティーの高いメディアを狙う。

このテクニックには、Jason Acidreを推薦します。

ドメインオーソリティー(SEO MOZ社の算出する、ドメインの価値を表す指標)と、SEプライス(SEMRushで算出される価値)をゲストブログ探査のための主要な指標としなきゃいけない主な理由とは、一度ドメインオーソリティーとSEプライスの高いウェブサイトにコンテンツが掲載し始めさえすれば、その後のコンテンツ配信ではより大きな結果を期待できるからです。

高いドメインオーソリティーとSEプライスを持つサイトは、普通のサイトよりも速く検索結果に掲載される傾向があります。また、オーソリティーをそれぞれの相応しい場所で既に確立させたので、時間をかけて自然なリンクを獲得する可能性を秘めています。それから、もしあなたのゲスト投稿を権威あるサイトに掲載すれば、あなたの投稿の検索可視性を高めてくれます。(つまり、あなたの記事がロングテールのキーワードでインデックスされやすくなります。)そして、関連性あるところから、価値の高いバックリンクを受動的に得られるようになるのです。
screenshot made last April 26, 2014

ビジュアル的に訴求力のある画像やスクリーンショット、ビデオを追加すれば、記事がより実用的になります。

書きやすいトピック/ストーリーについて考えてみてください。
まず最初に、自分の業界の最新トレンドと、たくさん拡散されたりリンクを貼ってもらえるようなコンテンツのタイプについて、徹底的に研究を行う方が良いでしょう。

コンテンツが拡散する主な理由について知りたければ、Orkidorkの投稿をチェックしてみてください。(SEO Scene注:リンク先英語記事)

 

 

競合のコンテンツが得ているリンクを調べてみる。

リバースエンジニアリング」はあなたの競合サイトが過去に得たリンクをひと通り把握して、自分のところにも同じだけリンクがついたらいいなぁ・・・と望んでいるだけで終わってはいけません。

リバースエンジニアリング(Reverse engineering)とは、機械を分解したり、製品の動作を観察したり、ソフトウェアの動作を解析するなどして、製品の構造を分析し、そこから製造方法や動作原理、設計図、ソースコードなどを調査する事である。
wikipedia

実際、競合サイトが毎週、継続的に獲得している被リンクを調査すれば、通常のリバースエンジニアリングは行えます。

Open Site Explorer

Open Site Explorerを使って、競合サイトのコンテンツの外部リンクを調べることができます。

リンクが高品質かどうか、そのリンクからまとまった流入が見込めるかどうかを確認します。

バックリンクの質を見極めるには、次の指標を使います。

  • ドメインオーソリティー
  • 参照ドメインの数
  • リンクの速さ

どうすれば同じだけのバックリンクを得られるのか考えてみてください。

競合サイトが使ったのと同様のテクニックを使ってもいいし、あなただけのリンク獲得戦略を用いてもいいんです。

どちらにしても、この活動はあなたのサイトに最高のリンクジュースを積極的に渡すための基礎として行う事を忘れないでください。

 

リンクを貼ってくれる人物を正しく定める。

リンクビルダー達が外部からレスポンスを得られない主な理由は、リンクビルダー達が正しい人物にメールを送っていないからです。

彼らはたいてい、info@domain.comとか、sales@domain.comとか、webmaster@domain.comとかにメールを送って、なんで返事がないのかなぁーと不思議がるんです。

こういうメールアドレスって、サイト管理人が普段ほとんど使わないアドレスっていうのは明らかなんじゃないでしょうか。

では、どうすれば良いんでしょうか。

ターゲットとするウェブサイトの中で、しかるべき人物のアドレスをゲットし、コンタクトを取ることです。原文筆者はしかるべき人物を見つけるために、次の事を参照します:

  • ウェブサイトの管理者。
  • リンク獲得のために必要な人物。もしゲストブログなら、その人物はブログ管理人になるはず。
  • サイト上にそれらしいアドレスを載せている人物。

一度しかるべき人物を見つけてしまえば、次はその人のメールアドレスを見つけましょう。ターゲットのメールアドレスを見つける方法は、Matthew Barbyが記事で網羅しています。(SEO Scene注:リンク先英語記事)

この記事には素晴らしい小ワザが沢山紹介されています。是非全部読んでみてください。

 

生産性向上ツールを使う。

リンク調査は、リンク構築の中でも最も時間を使う作業のひとつです。数個のリンクターゲットを見つける事から、高品質なリンクをフィルタリングするまで、リンク調査というのはリンク構築工程にかかる時間のほとんど半分の時間を費やします。

だからこそ、効率アップのために生産性向上ツールが必要なんです。ここに、今スグ使える、リンク構築に便利なGoogle Chromeのプラグインを紹介します。

 

リンクされやすいコンテンツを低予算で作る。

 

リンクされやすいコンテンツを生み出すのに、莫大な予算を組めるような一流ブランドである必要はありません。必要なのは、キャッチーなストーリーと業界のトレンドを押さえた話題。特定の分野の人たち向けで良いんです。

特定のトピックに絞って、次のようなコンテンツを作ってみましょう:

ケーススタディ

あなたのブランドがちゃんと顧客にサービス提供しているなら、顧客と共にポジティブな体験をした事があるかと思います。顧客の手助けを行った際に取った工程を詳細に説明したブログ記事は、充実したケーススタディ記事となります。

 

クラウドソース・コンテンツ

業界で影響力のある人物にインタビューしてみてください。特定のトピックについて、ユーザーを「教育」することがねらいです。クラウドソース・コンテンツでリンクとシェアを得る方法については、こちらの記事もチェックしてみてください。(SEO Scene注:リンク先英語記事)
翻訳記事アップしました。クラウドソース・コンテンツで自然リンクとシェアを得る方法 | SEO Scne 

まとめ記事/リスト記事

実用的な内容について、リスト記事にします。
そして、ユーザーの実用性を高めるために、「どうやるの?」などの質問に答える形にします。

 

グーグルアナリティクスのリンク分析レポートを活用する。

グーグルアナリティクスで、リンク構築レポートを作成します。レポートはこちらからダウンロードできます。(SEO Scene注:リンク先確認できませんでした。)

analytics report

このレポートでは、どのサイト経由で大きなトラフィックが発生してしているかを確認できます。ゲストブログ戦略の役に立つと思います。
また、その流入がコンバージョンに繋がっているかまでわかります。
コンバージョンに繋がっていれば、どの部分に向かって努力すべきかがわかるというものです。
(SEO Scene注:要は流入元のトラフィック数とコンバージョン数が可視化出来ればいいわけだから、このレポートは、アナリティクスの集客→トラフィックで十分代用できるかと思います。)

 

まとめ

ホワイトハットのリンク構築とはつまり、ナチュラルリンクを築いていくという事です。
顧客とインフルエンサーにもっともっとフォーカスしましょう。
小さなファン層が、価値の高いナチュラルリンク獲得の助けとなるのです。

 

 

SEO Scene 所感

ゲストブログなど、日本のSEOでは聞きなれない箇所もあったかと思いますが、基本的には日本でも応用できる内容でしたね。

紹介されているツールなどを活用し、競合サイトのバックリンクを調査し、どのようなサイトからリンクが得られそうかを把握する。
そして、そこからリンクを得られやすいコンテンツを制作する、という流れでしょう。
リンクを得られやすいコンテンツとして、ケーススタディ、クラウドソース・コンテンツ、そしてまとめ記事が紹介されました。

ケーススタディ・コンテンツは比較的実装しやすいかと思います。
業種・商材によってさまざまですが、たとえば「出張バイク買取」がテーマでしたら、実際にお客様のもとへ出張する様子、買い取ったバイクの紹介やお客さんから得た軽い感想のような文章だったり、
何かの通販だったら、ある商品についてお客様から受けた問い合わせに関する回答をブログ記事にしてしまうなど、アイデア次第でいくらでもできそうです。

クラウドソース・コンテンツは、インタビューや調査結果など、業界にとって役立つようなコンテンツになるでしょう。

まとめ記事も比較的作りやすいのではないでしょうか。「◯◯に便利なツールまとめ」「2014年上半期に当サイトでよく売れた◯◯まとめ」「スタッフが本当にオススメしたい◯◯まとめ」などなど、これもアイデア次第ですね。NAVERまとめなんかがアイデアの参考になるかもしれません。

 

僕は、日本のSEO業界には本記事で紹介したような「ホワイトハット流のリンク構築」という文化がまだまだ根付いていないように思います。

前回の記事「SEO対策を魔法か何かと勘違いしてる人が多すぎる件」でも少し述べたように、
日本における「リンク構築」とか「外部リンク対策」っていうのは、まだまだ「いかにGoogleにバレないように人工リンクを貼るか」というブラックハット視点の考え方が主流な気がしています。
もちろん、本記事のような自然リンクを得やすい方法について追求されている方もいらっしゃいます。

今後は、自然リンクを得やすい記事・コンテンツとは何か?という事を「企画」して「制作」する力が必要になってきます。
つまり、もはやSEOの域を越えた、「WEBマーケティング」の領域に統合されつつあるのではないでしょうか?

「小手先のSEOテクニックは淘汰され、本当に質の高いものだけが純粋に評価される時代が来る」・・・かねてから様々な議論になっていますが、
僕個人はこの変化を歓迎したいです。
中身のないサイトやコンテンツが、その本質とは何ら関係のない組織的なテクニックで上位表示されてしまう。そんな時代は終わるべきで、「本物」だけが評価される状態こそが、検索エンジンの在るべき姿だと思います。
SEO業者にとっては、「企画力」「分析力」「文章力」「センス」など、様々な要素が必要になってくるはずなんです。

これからのSEO対策に「抜け道」は無くなるでしょう。
でも、「近道」「正しい道」は依然として存在し続けるはずです。
僕はこのブログを通じて、「近道」「正しい道」のノウハウや考え方をお伝えしていければと思っています。

検索エンジンマーケティング担当。
正攻法に特化したSEOコンサルタントとして、大小様々なサイトのSEOを指導。
フォースと共にあらんことを。

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