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明日から試せる!ECサイトのため5つのSEOテクニック

2015/05/18カテゴリー:海外SEO記事

明日から試せる!ECサイトのため5つのSEOテクニック

世の中いろんなWebサイトがありますが、ECサイトほどインフラとしてのSEOが重要なサイトはないかもしれないですよね。すべてのECサイトは「広告費は最低限に抑え、SEOで検索エンジンから見込み客を集める」ことを目標としています。

あるECサイトは、本当にそうするために具体的な策を練って実行していて、
あるECサイトは「そうなったらいいよね、でも現実にはそんなの夢物語だよね」と言って、今月もかさんだ広告費を見てため息をついています。

では、本当にECサイトのSEOを強化するために具体的に施策を行なっているサイトはどんな事をやっているのか?

アメリカのSEO情報サイトSearch Engine Journalに上がっていた記事を参考に、具体策を教えます。

 

ユーザーレビューを収集する仕組みをつくり、コンテンツ化している

カタログ商材を扱うECサイトは、商品ページの(競合サイトとの)差別化がしづらくて困りますよね。そんな時、ユーザーレビューは大変ありがたいオリジナルコンテンツになります。
ユーザーから寄せられた生の声は、他のサイトには絶対載らない、自分のサイトだけがもっている持っている貴重な情報です。検索エンジンからしてみても、ユーザーの生の声が沢山掲載されているECサイトの方に評価を付ける動きになるのは簡単に理解できますよね。

何もしなくても購入ユーザーが勝手に商品レビューを投稿してくれるのであれば良いでのすが、そうじゃない場合や、レビュー収集率がちょっと低いぞ、という場合は、レビューを集める仕組みを早期に構築しておきましょう。

フォローメールを送ってレビュー投稿を促したり、レビュー投稿で送料無料やポイントプレゼントのキャンペーンを行うといった方法も考えられます。
顧客層によっては、アナログですがハガキやFAXによる手書きのレビュー(というかアンケート)を募るという手もあります。なぜなら、Webに親しみの低い世代なんかは、わざわざ商品購入後にユーザーレビューの投稿画面まで戻ってきて、ひとつひとつ必要事項を入力する、というプロセスが意外と難しい場合もあります。選択肢として商品にアンケート用紙が同梱されていれば、送ってくれるかもしれません。
せっかく送り返して頂いた手書きのドキュメントは、そのまま画像でWebサイトに掲載しても検索エンジン評価にはならないので、必ず文字起こしをしましょう。

レビューの質問文も工夫している

あなた自身はネット通販で購入したものにレビューを投稿した事はありますか?
自分が投稿する時の事を考えてみると、気の利いた質問が用意されていたほうが投稿しやすくなる事に気がつくはずです。

仮にあなたが、ネット通販でソファを購入したとします。
レビューを投稿するとポイントプレゼントという事なので、商品到着後にレビューを書いてみる事にしました。

「商品レビュー(ご自由にお書き下さい)」

さて、何を書きますか?

えーっと…。意外と何を書いていいのかわからないのではないでしょうか。
世の中、文章を書くのが「苦手」という人の方が絶対に多いです。しかも今回は「ポイントプレゼント」のためにレビューを「書かなくちゃいけない」という状況なので、「めんどくさいけどポイントのためだ、さっさと書いて終わらせよう」と思われていますよ。となると、

「座り心地もよくて満足です。いい買い物ができました。」

という当り障りのないようなレビューが届いても何も言えません。もちろんレビューを書いて頂ける事自体がとってもありがたい事なのですが、これではコンテンツとしてちょっと弱いですよね。欲を言えば、もうちょっと具体的にどうだったのかを書いてほしいものです。

そこで、コンテンツとして使いやすいレビューを書いてもらえる仕組みを作りましょう。
レビューの質問フォームを、商品ごとに工夫します。今回のソファの例で言うなら:

  • 「生地の触り心地はどうですか?」
  • 「座り心地はどうですか?」
  • 「色はどうですか?」
  • 「どんな風に使っていますか?」
  • 「配送・梱包に問題はありませんでしたか?」

のような、より具体的に答えやすい質問文を用意します。こうすれば、「何でもいいから自由に書いてね」と言われたときよりもずっといいレビューが集まるのではないでしょうか。

レビューが具体的な内容であればあるほどコンテンツとしての質も高くなります。

 

低品質ページは容赦なく切り捨ている

ECサイトはサイトの構造上、自動生成された内容のないページや重複ページが発生してしまうケースがあります。Googleのパンダアップデートはこうした低品質なページを排除するためのアップデートなので、場合によってはサイトの評価が下げられてしまうこともあります。

ページ送りや、パラメータ違い、絞り込み検索結果ページなど、実質的に意味を持たないページがインデックスされてしまっていないかチェックしましょう。
不要なページ群がインデックスされていたら、<meta name=”robots” content=”noindex”>やrobots.txtファイルでのクローラー制御、canonicalタグでの重複コンテンツ正規化などを試します。ページ送りの場合はページネーションタグであるrel=”prev”とrel=”next”タグを正しく設置しておきましょう。

ほか、色・サイズ・容量など一部の要素が違うだけで、同じ商品の商品ページが複数存在している場合も、重複コンテンツ回避のための対策を行うべきです。
canonicalタグの設定が可能であれば対処しましょう。
こちらについては鈴木さんの海外SEO情報ブログに参考になる記事がありますのでチェックしましょう:
ECサイトにおける色違いやサイズ違いの商品ページのベストプラクティス | 海外SEO情報ブログ

 

在庫切れページの取扱いも考えている

在庫切れ・品切れの商品ページをどう処理するかは、ケースバイケースです。
具体的には、再入荷予定がある・ないで打つべき施策が変わってきます。

再入荷予定がある場合

今は品切れで購入できない商品でも、後日再入荷する予定がある場合、ページを消したりリダイレクトしてはいけません。そのURLを再利用します。
ユーザーに対しては、現在品切れ中で、入荷待ちである事を適切にガイダンスし、再入荷次第購入してもらう仕組みを作っておきましょう。

  • いつ販売を再開するのかをなるべく具体的に明記する
  • メールアドレスを入力してもらい、再入荷したら連絡する
  • 確実に再入荷するなら「入荷次第発送」とし、購入・決済可能にする

というのがポイントです。

 

再入荷予定がない場合

メーカー生産が終了した商品、ハンドメイドやビンテージもので再入荷ができないなどがこちらのケースです。いくつか対応策があります。

  • アップデートされたモデルがあるなら、そのページへリダイレクトする
  • 販売再開ができない商品ページから、その商品のサブカテゴリページへリダイレクトする
  • ページを完全に削除し、インデックスからも削除されるよう410のステータスコードを返す
  • 削除後のエラーページでは、関連商品のサジェストをしたり、検索窓をつけるなどしてユーザーのフォローを行う

 

リッチスニペットも試している

リッチスニペットとは、Google検索結果画面において、ページタイトル、URL、説明文(meta descripiton)以外に様々な情報を載せる枠の事です。

リッチスニペット例1

上の画像のように、レビューの点数・件数などを追加で掲載させる事ができます。 リッチスニペットと検索順位に直接の因果関係はありませんが、検索結果画面において競合より目立つ、クリック率が向上する、といった恩恵が受けられます。

リッチスニペットを掲載させるには、Schema.orgによる構造化マークアップを行います。また、Googleウェブマスターツール「検索のデザイン>データハイライター」からも簡単に設定できますよ。

 

サイトマップを細かく記述している

SEOテクニックとして意外と忘れられがちなのがサイトマップですね。実際多くのサイトはサイトマップを1つしか用意していません。
巨大なサイトでは、検索エンジンがページのすみずみまでしっかりとインデックスできるように、サイトマップをカテゴリごとに複数用意しておくのがミソです。

サイトマップの記述方式は、こちらのページから参考にして下さい。

 

まとめ

事実として、SEOがうまく行っているECサイトは、とにかくアグレッシブに様々な事を試してみます。
今回取り上げられている施策はどれも具体的で実行に移しやすいものばかりなので、是非お試し下さい。

参考記事:5 E-Commerce SEO Tips You can Use Today! | SEJ

検索エンジンマーケティング担当。
正攻法に特化したSEOコンサルタントとして、大小様々なサイトのSEOを指導。
フォースと共にあらんことを。

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