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競合サイトをSEO戦略に”活かす”5つの方法

2015/05/14カテゴリー:海外SEO記事

競合サイトをSEO戦略に活かす5つの方法

SEOとは競争の世界で、順位が1つ違えばアクセス数が大きく変わってきます。そんなシビアな世界で競合サイトを「利用」するなんて、想像できないかもしれません。

Search Engine WatchというアメリカのSEO系情報サイトに掲載された記事で、競合サイトを自分のサイトのSEO戦略に「活用する」方法が紹介されていました。取り入れやすい実用的なテクニックだったので紹介します。

 

【1】被リンクのミラーリング

競合サイトを利用する際に最も簡単な手法として、被リンクのミラーリングが挙げられています。競合サイトはどのような被リンクを得ていて、どう構築したのかを考える、というものです。
自分の業界内で優れたリンクを供給してもらえそうな場所を見つけ出すのは大変な作業ですが、競合サイトの被リンク元をチェックすればスムーズに行えます。

また、競合サイトのリンク構築術を参考にするのも効果的です。例えば、競合サイトがどこか別のサイトに寄稿しているなら、同じように寄稿できないかあたってみるのも良いでしょう。

被リンクについてはこちらの過去記事も読んでおくと理解が深まります:

被リンクが付くとめっちゃ嬉しいから、みんなもっと意識した方がいいと思う

 

【2】コンテンツ分析

週に1回、または月に1回など、定期的に競合サイトのコンテンツを偵察しにいきましょう。

  • コンテンツではどんな題材を扱っているか?
  • ユーザーの反応はどうか?
  • コメントやSNSのシェアを得ているか?

これらを参考に、自分のサイトのコンテンツ戦略に活かします。
たとえば、競合サイトが「夏の計画」にまつわるコンテンツを作っていて、たくさんのシェアを得ていたなら、それを超えるクオリティのコンテンツを考えてみる、という事です。
ポイントは、良いコンテンツをただ「パクる」のではなく、どのようなコンテンツがウケているのかを参考にし、コンテンツに取り入れるという事です。
正しいトピックに対して、よりダイレクトに響く記事を書けば関連キーワードでの検索順位も向上するはずです。

そういえばお店なんかでも、競合店に出向き、新商品や店内レイアウトなどがどうなっているか定期的にスパイする事はありますから、Webでも然るべきですね。

 

【3】ローカルネタ

ロングテールキーワードですぐに順位をアップさせるためには、自分の業界にまつわる「ローカルネタ」を押さえる事です。
「業界・業種・商材名」と「地域名」という2つの軸をかけると、競合数もずいぶんふるいにかけられるので、好順位が狙いやすくなります。

ここでは、本当に有益な地域情報をコンテンツにしてしまうのがポイント。たとえば、「◯◯地域で信頼できる法律事務所」のように、たとえ同地域の競合であっても取り上げます。
競合について取り上げるなんてリスクがありそうに思いますが、そのコンテンツが価値あるものであれば検索順位は向上していくでしょう。

ちなみに当サイトでは、名古屋のSEO会社を取り上げた「名古屋のSEO業者 サービス内容・価格・情報まとめ」というものがあります。これもまさに「名古屋」という地域名キーワードが入った検索キーワードに対応するために行なったものです。
この名古屋SEO業者のまとめ記事を公開して約1か月後に「SEO 名古屋」「SEO対策 名古屋」などのキーワードでの順位が大幅に向上したのは秘密です。(もちろん検索順位が向上したのは、他の理由もたくさんあると思います。)

 

【4】ソーシャルフォロワーのミラーリング

被リンクのミラーリング同様、競合のSNSフォロワーもミラーリングできます。
競合サイトが運用しているFacebookやTwitterアカウントのフォロワーを確認し、そこにアプローチをかけていきます。

ツイッターの場合は簡単で、競合のアカウントの表示したら「フォロワー」をクリックし、適当にフォローしていきます。
この時botはフォローする必要がないので、人間のアカウントだけをパパっと選別してフォローしていきましょう。
フォローされた側からして見ても、自分がフォローしているアカウントと似たタイプのアカウントからフォローされれば、フォロバ(フォローバック。フォローされたアカウントをお返しに相互フォローする事。)してくれる可能性は高いです。
当然、フォロワーが増えればそれだけツイッター上での露出率が高まるという事です。
通常のツイート内から飛ばされたリンクにはSEO的な被リンク効果はありませんが、Twitter APIを利用した外部サービスからのリンクは1つの被リンクとしての効果がありますので、SEO戦略上ツイッターでの露出度やユーザーからの言及率は結構大事です。

ちなみに、ツイッターは一度に大量のユーザーをフォローすると、アカウントがスパム扱いされて凍結されてしまいます。
1日何フォローで凍結するのか、明確な数値は明言されていないのですが、最近は1日50フォローくらいでも凍結されてしまうことがあるようです。
そのため、一度に大量にフォローするのではなく、毎日少しずつフォローアカウントを増やしていきましょう。

その他には、少々手間ですが競合をフォローしているユーザーはどのような属性が多いかを分析する事もできます。
ツイッターは匿名性ですが、フェイスブックは実名制なのでこの手段が使いやすいですね。

 

【5】競合と直接コミュニケーションを取る

特にソーシャルのフィールドにおいては競合他社サイトと直接の関係性を持つというのも実は有効です。彼らの記事にコメントをしたり、シェアや「いいね!」を付けたり、リツイートしてあげたり。時にはジョークを交わしたり。余程じゃなければ相手も反応してくれるでしょう。

LOFTで買い物をした事を告白しちゃう東急ハンズ

 

東急ハンズのツイッターアカウントといえば、大手企業の公式アカウントらしからぬ気さくでゆるいつぶやきが大人気。
マーケティング会社やコンサルファームがクライアントにツイッター運用を勧める際によく「参考事例」として取り上げられるアカウントです。
そんな東急ハンズが競合のLOFTで「メッチャ買い物した。」と告白するなんて、面白くて愛くるしいというか。
さすが東急ハンズ!普通の企業にできない事を平然とやってのけるッ! そこにシビれる!あこがれるゥ!

このあと、件のツイートはさらに発展し、お相手のLOFTや「言いにくい事の日」を仕掛けたOkwave、さらになぜかSHARPまで巻き込んでコミュニケーションを広げています。  


変に孤立した雰囲気でアカウントを運営するより、競合だろうが何だろうが色んな「隣人」とコミュニケーションを取っているアカウントの方が、外から見ているお客さんからしても印象は良いはずです。そこでファンやフォロワーの流動が起こってもいいし、そこはギブアンドテイクでお互い盛り上げていけばいいでしょう。
新しいファンやフォロワーが増えていけば、それだけソーシャルやWebでの露出率や言及率も高まるわけで、当然SEO的なメリットは計り知れません。

 

まとめ

SEOの観点では、競合サイト・アカウントというのは見込み客の貴重な情報を持っているという点で非常に有用です。競合をうまく参考にし、活用し、時にコミュニケーションを取ることができれば、新しい自然被リンクやユーザー交流、エンゲージメントが得られる事でしょう。

これがドメイン評価に繋がり、中〜長期的にみれば検索順位アップの強力な土台作りとなる、とても本質的な活動と言えます。

  • 競合の被リンク・フォロワーをチェックする
  • 競合が掲載しているコンテンツを分析する
  • 競合を自分のコンテンツ内でフィーチャーする
  • 競合とコミュニケーションを取る

早速、Webマーケティング戦略に取り入れてみてください。

 

参考記事(外部):

5 Ways to Use Your Competitors to Gain SEO Momentum | SEW

検索エンジンマーケティング担当。
正攻法に特化したSEOコンサルタントとして、大小様々なサイトのSEOを指導。
フォースと共にあらんことを。

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