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Amazon検索のSEO対策を攻略!アマゾン・アルゴリズム”A9″とは?

2015/08/11カテゴリー:実用SEO対策

amazon seo

Webでビジネスを展開するのであれば、通常のGoogle用SEO対策に加え、楽天SEOやYoutube SEOについての理解もあると有利です。
ところで、ひとつ忘れていませんか?
そう、世界最大のショッピングサイト、アマゾンにおけるSEO対策です。

海外のSEO系情報サイト、SEMrushに公開されていたAmazon SEOについてのTipsが興味深かったので、ご紹介します。

Amazonアルゴリズム

Googleの検索エンジンが”Google bot”と呼ばれるように、Amazon内の検索エンジンにも“A9”という名前がついています。2003年から存在しますから、実に12年の歴史があります。A9は、しかるべき商品情報をしかるべきユーザーに届けるためだけに生み出された検索エンジンです。

Googleアルゴリズムのように、A9もページ内、ページ外の特定のデータを基に検索結果画面を生成しています。Googleアルゴリズムとの決定的な違いは何かといえば、検索エンジンの存在意義です。

Googleアルゴリズムは、Google以外のサイトへユーザーを流す事が目的ですが、Amazonアルゴリズムは最も”売り”に繋がりやすい商品へユーザーを流す事です。Amazon内で利益を循環させるのが主目的となります。
そのため、Google対策とは異なった考え方が必要となります。

Amazonに最適化された商品ページをつくるために、A9の5つの特性を理解しておきましょう。

 

【1】売上件数と検索順位について

Amazon内検索において、商品の販売件数が重要なファクターとなります。
しかしA9は、商品の販売件数について全期間で集計して評価する事はありません。直近でどれだけ売り上げているかを重視しているようです。(期間については不詳)

だから、短期間で多く売れた商品は、検索順位をひっくり返す事があります。また、その検索順位を維持し続けるためには、継続してある程度売上件数を上げなければならないという事でもあります。

これについては、なかなか外から最適化の施しようがなさそうですが、amazonに出品するのなら是非覚えておくべき特徴です。

 

【2】購入者によるレビューについて

購入者によるレビューの件数と、レビューの点数はAmazon内SEOで最も重要な指標のひとつです。
Amazonの商品レビューには、実は2種類あります。ひとつはその商品をAmazonで購入したユーザーによるレビューで、もうひとつはAmazon以外で購入したユーザーによるレビューです。

Amazonで購入したユーザーからのレビューである場合、下のように「Amazonで購入」と表示されます。

amazonレビュー2

レビュアーのアカウントにその商品の購入履歴が無い場合は、「Amazonで購入」と表示されません。

amazonレビュー1

楽天SEOにおいてもレビューの件数および点数は重要ですが、A9では、購入者によるレビューをより重視すると言われています。

売上件数は多いけれど購入者がレビューをつけない商品や、あるいはネガティブなレビューがつけられるような商品を検索上位に置いていたら、Amazonはその商品の順位を下げて、別のものを上げてくるでしょう。売上件数も重要ですが、同様に顧客体験も重視されていると見ることができます。

 

【3】クリック率と購入率について

Amazon内検索において、ある特定の検索キーワードで1位の商品より、2位の商品の方がクリック率が高かった場合、ユーザーは1位の商品でなく2位の商品を探していたんだという事は数値的にも明らかに推察できます。

でも、A9はクリック率(CTR)だけで順位を変動させるのではなく、購入率(CTS = Click to Sales)も重視していると言われています。つまり、たとえ検索1位の商品のクリック率が2位以下の商品よりも劣っていようが、1位の商品の購入率が高ければ問題ないのです。ここがAmazon内の検索エンジンならではのポイントです。

 

【4】商品ページのコンテンツについて

検索エンジン対策といえば、ページ内に記述されている文字情報が非常に重要になってきますね。
これに関しては他の検索エンジンと同じく、Amazon内SEO対策でも同様の戦略が当てはまります。

ところが、通常のWebサイトやブログと違って、Amazonの商品ページのひとつひとつはそう何度もマメに手入れや修正をするものではないですよね。だからこそ、最初に商品ページをどのように作るかをしっかり検討しておくことが、Google対策の場合よりも重要になってくるのです。

Amazon商品ページにおいて、自由に変更が効くのは次の7項目です:

  1. ページタイトル
  2. サブタイトル
  3. 商品説明文
  4. 編集レビュー
  5. 商品画像のファイル名
  6. 著者、作成者などの名前(出版物に限る)
  7. Amazon”スペシャル”キーワード

 

Amazon “スペシャル”キーワードについて

Amazonで商品登録を行う際、検索キーワードの入力欄があります。ここには7つまでのキーワードを設定できます。

amazon keywords

ここに設定するキーワードとは、いわゆる”meta keyword”ではありません。あくまでAmazon内部でのみ使用されるものなので、HTML上には表示されません。つまり、GoogleやYahoo、Bingといった外部の検索エンジンはこの情報を見ることができません。

不思議なことに、Amazonに商品登録する時、登録される商品カテゴリが提示されるだけです。なので、もし登録したいカテゴリが最初に提示されなかった場合は、こうしてください:

  1. まず最初に2つの関連カテゴリーが提示されるので、しばらくはそれらを選択しておく。
  2. 次に、登録したいカテゴリ名をAmazonキーワードに設定する。
  3. 1〜2週間後、Amazonにコンタクトを取り、そのカテゴリに登録したい旨を伝える。

 

まとめ

AmazonSEOの成功はつまり売上にダイレクトに関わってくるものです。ところが、多くのAmazon出品者はA9の存在を意識していません。
Amazonアルゴリズムは、パンダアップデートやペンギンアップデート登場以前のGoogleアルゴリズムのようなものです。つまり、シンプルにキーワードの最適化などでも充分効果が期待できるという事です。もちろん、キーワードの詰め込みはご法度ですよ!

参考記事:Amazon SEO Tactics: Because Amazon is A Search Engine Too – SEMrush Blog

検索エンジンマーケティング担当。
正攻法に特化したSEOコンサルタントとして、大小様々なサイトのSEOを指導。
フォースと共にあらんことを。

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