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いま、「動画」をSEO戦略に取り入れる7つのポイント

2015/03/23カテゴリー:海外SEO記事

 

動画をSEO戦略に役立てるための7つのテクニック

影響力があり、イノベーティブな企業にとって、「動画」はWebマーケティング戦略の中でも急速に必要不可欠な要素となりつつあります。動画は、「重要なコンセプトを伝える」という、見込み客とのコミュニケーション上、コアとなる役割を担うポジションに成長したのです。

しかしながら、動画を観たユーザーが必ずしも企業のサイトに訪問してくれるわけではありません。これにはいくつかの理由があります:

  • 関係のない内容の動画だから
  • 動画を見つけにくいから
  • 動画を観る理由が特にないから
  • 動画を観る可能性のあるユーザーが、どんな動画か理解できないから
  • 動画がちゃんと告知されていないから
  • 動画が長過ぎて、観てられないから

 

動画戦略は正しく取り入れましょう。たとえば、ビデオ会議やウェビナーを活用してビジネス内容を配信するというのも手です。

動画をSEOに役立てる?

動画をSEO戦略に役立てるために、7つのポイントを紹介します:

  1. 動画で価値を提供し、課題を解消しようとする
  2. 動画は独自ドメイン上に設置する
  3. 動画は外部サイトに埋め込み可能にする
  4. メタデータは慎重に使う
  5. 動画サイトマップを用意する
  6. Youtubeを利用する
  7. インタラクティブ動画を制作する

 

では、1つずつ見て行きましょう。

1 視聴者の課題を解決できる動画を作る

 

これは人がネット上で動画を探す時に求められる品質です。つまり、あなたは自身の専門知識をもって人々が抱える様々なタイプの問題を解決できるような、優れたコンテンツを提供する必要があります。動画では視聴者を惹きつけるような、何か「新しい情報」を伝える必要もあります。動画によって、そのような知識や情報を視聴者と共有できれば、より効果的に彼らにリーチできるわけです。

動画を作成する際は、視聴者の立場に立って考え、彼らが普段どのような問題を抱えているかを明確化します。動画は、視聴者の課題や疑問を完全に払拭できるようなプラットフォームにしましょう。より効果的な方法で、視聴者が目標を達成するのに便利な方法を設計するのです。こうすれば、動画自体がが検索結果で上位表示される事につながりますし、動画を掲載したWebページの検索順位向上も期待できます。

 

2 動画は独自ドメイン上に設置する

 

制作した動画をシェアするプラットフォームは複数ありますよね。Vimeoとか、Youtubeとか。
ですが、動画をあなたのサイトのドメイン内にホスティングするのは良いアイデアなんですよ。もし動画に人気が出たら、Webサイトのトラフィックにポジティブな影響が出ます。しかも、動画がシェアされたり、サイト上からどこかに埋め込みされたりしたら更なるメリットがあります。

 

3 動画の埋め込みを許可する

 

Webサイトに動画を設置する際は、ちょっとした技術が必要です。あなたの動画を、他の人が埋め込み可能の設定にするんです。これでサイトへの自然被リンクが増えますし、トラフィックの増加に繋がるかもしれません。結果として、WebサイトのSEOにも響いてくるわけです。

 

4 メタデータは慎重に使う

 

Webページにとっても動画にとっても、メタディスクリプション(meta description)は重要です。メタ要素はページの最適化において大事な役割を持っていますが、動画の場合も同様です。メタディスクリプションが正しく作られていれば、動画を載せたページが検索順位で上位に表示されるかもしれません。また、動画のクリック率の向上につながりますし、このクリック率がSEOパフォーマンスの向上にもなりそうです。

 

5 動画サイトマップは必須

 

動画サイトマップ(ビデオサイトマップ)の重要性は大きいんですよ。Webサイト内に動画を置いているなら尚更です。動画サイトマップは、検索エンジンがサイト内の動画を見つけるのに非常に重要な役割を担っています。一度インデックスされれば、動画がWebサイトにユーザーを次々と連れてきてくれます。これにより、サイトへのトラフィックを伸ばし、SEO順位の向上に好影響を与える事ができるのです。

GoogleVideoSitemap

↑Google Video Sitemapの参考。動画のサムネイル、タイトル、ディスクリプション、タグ、カテゴリー、再生時間、掲載日時がデータベース化。

検索結果画面での動画

↑検索結果画面上での動画の見え方。確かにディスクリプションがクリック率に影響するのもわかるし、それをうまくインデックスさせるために動画サイトマップは必須。

動画用のサイトマップの作り方

動画をサイトマップに加えてGoogleに正しく伝えるには3つの方法があります。

方法1:自分でサイトマップを書く

マニュアルでタイピングして動画の情報をsitemap.xmlファイルに記載します。フォーマットはこちらをご参考下さい。

<video:thumbnail_loc>http://www.example.com/thumbs/123.jpg</video:thumbnail_loc>

<video:title>夏のグリルステーキ</video:title>

<video:description>Alkisが、失敗しないステーキの完璧な焼き方をご紹介します。</video:description>

方法2:プラグインを使う

VIWordpressをお使いなら、Yoastが出しているVideo SEO for WordPress Pluginというプラグインがおすすめです。(有料)

方法3:その他サイトマップ生成ツールを使う

サイトマップ生成ツールはたくさん出回っています。Yoastのプラグインが完璧だったので他のものは試していませんが、A1 Sitemap Generatorというのもおすすめです。(有料)

 

6 Youtubeを最大活用する

 

動画の配信先は自サイト内にすべきであって、Youtubeに掲載しない方が良いのは事実ですが、それでもYoutubeを活用しない手はありません。事実、Youtubeの利用者数は巨大です。Youtubeは、世界中の見込み客との接触の場として最高のプラットフォームなのです。

Youtubeには、動画のイントロ部分だけのものを掲載するのです。説明書きを加えて、「続きはサイトで」のリンクを付けておけば、Youtubeの利用者をサイトに流しこむことが出来ます。

7 動画のインタラクション機能を増やす

最近では、インタラクティブ動画(インタラクティブムービー)が非常に重要なテーマになっています。双方型のコミュニケーション手法としてパーフェクトだからです。最も効果的な方法で、ユーザーの注意をがっちり惹きつけるような動画を作りましょう。これが、直帰率の改善となり、SEO価値の向上に繋がるのです。

YouTubeを活用した「インタラクティブ動画プロモーション」の実例をご紹介します | WisdomMingle.com(ウィズダムミングル・ドットコム)

インタラクティブ動画を用いた秀逸なキャンペーン事例まとめ[2014年版] | movieTIMES ムービータイムス 

映像でここまで出来ちゃう。インタラクティブムービーが効果的な、理由とは・・・? | movieTIMES ムービータイムス

動画SEO戦略を企画し、実行したなら、動画のパフォーマンスをトラッキングし、解析を行なっていきましょう。こうすることで、動画を用いたSEOの成功への兆しが見えてきます。動画をうまく扱えば、サイトへのトラフィックを増やし、売上の向上へとつながっていきます。また、SEO順位に大きく作用し、動画自体が検索結果画面で上位表示されてくるようになります。

SEO Scene的考察

動画はマーケティング、プロモーション戦略のひとつであり、SEO順位のために制作するものではない

原文記事は、「動画を使えば、サイトのSEO順位が上がるよ!」というような語り口だったので、一部表現を変えさせてもらっています。
すべてのプロモーション手法、マーケティング手法にはそれぞれの意義・目的や価値があり、その根底にあるのはSEO順位ではありません。
あらゆる戦略をSEOに紐づけて思考してしまうと、「人工的にリンクを付けてSEO順位を挙げよう」のような、SEO業界が歩んでしまった過ちを繰り返す事になりかねないと思います。「これをやれば順位が上がる」などという検索エンジンマーケティングの表面を撫でただけのような小手先の手法は広まるべきではありません。これはSEOにおける「ダークサイド」だと僕は思っています(笑)

seoのダークサイド

SEOに詳しくない人の勘違いは、SEO関係者が正して啓蒙していくべきなんだよね

誰のために動画を作るのか

動画がプロモーション手法として非常に効果的で、重要である事は紛れもない事実でありますが、それを何のために制作するのでしょうか。
今記事で紹介されたようなテクニック ー動画をYoutubeではなく独自ドメイン下に置き、メタ要素の設定とサイトマップ送信を怠らないー を使えば、動画それ自体がサイトコンテンツとなり、トラフィックや自然リンクの獲得に役立つことは事実ですし、これは是非実践すべきかと思います。

しかしながら、「動画を載せれば順位がアガル」のような、魔法のSEOテクニックを期待するのは早計です。

動画は、あくまでそれを観てくれたユーザーの役に立ち、課題を解決したり、サービス内容や商品をテキストや画像よりも魅力的に伝えるためのリッチメディア・コンテンツであるべきであり、SEO順位を上げるための道具として用いるべきではありません。おそらく、そこを正しく認識していないと、「良い動画」というものは設計できない気がします。

とはいえ、動画SEOという戦略は存在する

僕自身、動画SEOの実験は行なったことがあります。詳しくは以下の過去記事で解説していますので、お読み下さい。

Youtube動画でGoogle/Yahoo検索上位表示に成功してしまった件

動画戦略はうまくハマれば通常のWebサイトで行なっていたSEO戦略やマーケティング戦略の枠を越え、大きな活躍をしてくれる事は間違いありません。
動画そのものを上位表示させる事は可能ですし、そのために「やっておいた方が良い事」もあります。

この記事ではそのための手法が紹介されましたが、あたかも「動画を利用してサイトの順位をアップしよう!」というような原文記事の語り口が、どうも気になってしまいました。

英語原文記事1:7 Video Tips to Impact Your Website’s SEO Rankings – SEMrush Blog

英語原文記事2:Video Sitemap: Critical if you have Video on your site

検索エンジンマーケティング担当。
正攻法に特化したSEOコンサルタントとして、大小様々なサイトのSEOを指導。
フォースと共にあらんことを。

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