外注記事・コンテンツで自然リンクとシェアを得る方法
2014/05/12カテゴリー:海外SEO記事
※本記事は、2014年4月23日にVenchito Tampon Jr.氏が”SEMRush“に寄稿した記事”How to Get Links and Shares with Crowdsourced Content“をSEO Scene独自に日本語翻訳、解説を加えたものです。
最近では、ランサーズやクラウドワークスの登場で、web制作を中心とした仕事を簡単に外注依頼しやすくなってきました。
この記事では、外注によって制作したコンテンツをいかに自然リンクとSNSでのシェアを得るかについて紹介してみます。しかし、外注のみでなく自前でコンテンツ制作を行う場合にも、参考にすべき記事です。
外注コンテンツは、最適なトピックと、アウトリーチ(自発的な活動)と販促のためにちょっとの時間さえ確保できれば、とても制作しやすい種類のコンテンツの1つです。
でも、全てが全て、ターゲットユーザーの興味を惹けるわけではありません。
興味の無い内容で、的外れで、制作者とターゲットユーザーに関係性の無いインタビュー記事なんて、ユーザーは嫌がります。
本記事では、外注コンテンツを用いて、ユーザーの心に響かせる方法と、関心を惹いて質の高いバックリンクを得るための実用的なテクニックをご紹介します。
トピックを見つけよう
ユーザーも共感できるトピックを選ぶ事が重要です。トピックに関係のあるユーザーの数が増えれば、リンクや拡散の可能性も高まります。たとえば、原文筆者の最近の投稿”SEO in the Philippines“でのトピックは、主にフィリピンでの産業についてをカバーしています。そして、コメント欄で議論ができるようになっています。
ターゲット調査
トピックを選んだら、それにまつわるヒントや所感を提供してくれそうなインフルエンサー、ブロガーを見つけます。
次の方法でインタビュワーを探しましょう:
- 既に存在するビジネス系インタビュー記事をGoogle検索します。(個人でも組織でもOK)
“(業種名)ブロガー インタビュー” と検索して、業界内で有力なインタビューを見つけます。 - ソーシャルトラッキング。Followerwonkを使って、自身のブログを所有していて、影響力の高そうなインフルエンサーを探してみます。
- インフルエンサーから探す。インフルエンサーの名前をに「インタビュー」を付けて、Google検索します。たとえば、”(名前) インタビュー” という感じです。
コンテンツ制作
専門家からの協力を集める事ができたら、最も一般的なシナリオは「発行」ボタンを押す事です。もう差別化に充分な価値がある時でも、そのインパクトを最大化するためには未だ考慮事項が残っています:
- デザインに投資する。低料金でも、高いデザインスキルを持つウェブデザイナーは存在します。コンテンツのフォーマットを改善するために彼らを雇います。また、ウェブ上の友人にも紹介できる人物がいないか尋ねてみてください。あなたのコンテンツのデザインを拡充してくれるようなクリエイティブな人物を推薦してくれるかもしれません。
- 信頼できる専門家にフィードバックを依頼する。ユーザーにとってもっと魅力的な記事にするためには、自分では気づかないような改善点があるかもしれないからです。
業界内で競合相手や他のウェブマスター達が行っているトレンドを理解するには、コンテンツマーケティング・ランドスケープを理解する必要があります。(SEO Scene注:リンク先英語記事)
リンク構築
ターゲットブランドのファンからリンクを得るために、いくつか方法があります:
- 協力してくれた方たちと、コンテンツを共有します。この時、リンクの依頼をしてはダメです。ただページのURLだけを共有します。
- 業界内でキュレーターのグループ(かたまり)を見つけて、インタビュー記事を知らせてあげます。
SEO Scene解説:キュレーターとは、自分の視点を持って何か情報だったり意見だったりを発信する人の事。つまり、ブロガーとか、FacebookやTwitterによく書き込みをしている人もキュレーターです。 - 関連性があり、価値の高いリンクページを見つけます。そして機能していないリンクを、自分のページに付け替えられないか依頼します。
- 良いリンクを得られそうな、関連性の高い記事を探します。そのページが競合相手かどうかだけ確認します。競合相手でなければ、こんな感じで自分の記事にリンクを掲載できないか依頼してみます。
”本記事で取り上げた◯◯について、専門家の意見はコチラ”
終わりに
本記事で紹介したヒントを用いて、「インフルエンサーにいかに近づくか」という事にクリエイティブになりましょう。「良く出来たインタビュー記事」には、時間と努力が必要です。
SEO Scene所感
「インタビュー記事の制作」を中心に説明が展開していきましたが、このタイプのコンテンツ制作は協力者が必要です。
当然、インタビュー相手は不可欠ですし、完全にクラウドソーシングならインタビュアーも必要でしょう。さらに、より良く見せるためのウェブデザイナーも採用したほうが良いとのことでした。
完成した記事はそのままにするのではなく、検索やSNSを用いてインフルエンサー達にリリースを知らせ、最終的に彼らのサイト・ブログからリンクを貼ってもらえる流れまで持っていくのが理想という事です。
けっこう、僕ら日本人にとって「すいません、ウチの記事にリンクお願いしてもいいですか?」と依頼するのは気が引けるというか、がめつい気もしますが・・・(笑)
うまいこと、インフルエンサーがチェックするサイトの仲間入りができれば、好意的に取り上げてもらえるかもしれないですよね。
ウェブの世界というのは、本当にどんなリンク(=つながり)が生まれるか、良い意味で全く読めないものです。
例えば僕は、学生時代にバンド活動をしていたのですが、メンバー集めからライブの出演オファーを得るのもほぼすべてウェブでした。
サイトを作って、自分のバンドの情報を積極的に発信していると、ある日突然、普通では考えられないような大御所の大先輩バンドから前座出演のオファーが直々に届いた事もありました。たまたま僕たちのサイトを見つけてくださったのがきっかけとの事でした。
たった1本のリンクが無数のリンクを生む可能性もあるわけだし、
たった1本のリンクがあり得ないような出会いを作る可能性もあります。
リンクを作るのは、あくまで「人間」という事を忘れちゃいけないんだと思います。
リンクを作るのは、決してSEO業者ではありません。
僕はバンド活動を通じて、「ウェブ」「リンク」の持つ可能性に魅せられてこの業界に入りました。
今回の記事は、そんな事を思い出させてくれました。なんのこっちゃ。
How to Get Links and Shares with Crowdsourced Content / SEMrush Blog