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Youtube動画でGoogle/Yahoo検索上位表示に成功してしまった件

2014/01/19カテゴリー:実用SEO対策

Google/Yahooの検索上位画面には通常のサイトの検索結果の他に、様々な「シード枠」があったりします。
現在地連動情報や画像検索結果などがありますが、最近よく見かけるようになったのがyoutube動画のインデックス。
これをうまく利用すれば、通常とは違ったアプローチで検索上位へのインデックスが可能です。


実は僕はときどきyoutubeに動画をアップロードしています。
現在、全部で約40本ほどの動画があるのですが、その中でなぜか驚異的に再生回数を伸ばしているものがあります。
投稿から約3ヶ月で総再生回数約50万。この動画が、そこそこビッグキーワードでのGoogle/Yahoo検索結果で、3位に上がってしまいました。(2014.2.2現在)
Goolge Adwordsのキーワードプランナーでは月間検索数18,100件以上。Yahooでは110,000件。通常のSEO対策ではこの短期間で1ページ目表示はかなり難しいはずです。

Youtube内検索の枠を越え、Google/Yahoo検索の上位表示に成功した理由

Googleは検索結果画面にずらりと表示されるコンテンツに多様性を持たせようとしています。そこにYotubeの動画も挟んでくれます。
キーワードによって変化しますが、検索結果1ページ目にはYoutube動画が1〜2本挟まれる事があります。
つまり、Youtube動画は検索上位表示に対して、ある意味「シード枠」を獲得しているということになります。
検索キーワードにマッチした動画の中で、再生回数や支持率の高い動画があれば、ふだんビッグワードと言われるキーワードであっても、通常では考えられない短期間での上位表示が出来る事を体感できました。

まずはYoutube内での再生回数や支持を得る事が必要

では、どのような動画がGoogle検索上位のシード枠を獲得できるのかというと、当然Youtube内でそこそこの再生回数があり、高評価やコメント数など、ある程度の評価を得ている事が必要になります。
今回僕が上位表示に成功した動画は、高評価が約90件、コメントが約80件付いています。
この動画は、Google検索で3位表示に成功したキーワードでYoutube内では4位になっています。

ここまでの規模に持ってくるまでには、Youtube内でのSEOも必要です。僕はそこまでYoutubeSEOを研究したわけではないので、詳しい事はわかりませんが、だいたい以下のような要素がYoutubeのアルゴリズムに含まれていると推測できます。

  • 再生時間
  • 再生回数
  • 他の動画との関連性
  • タイトル、説明文、タグのキーワード
  • 高評価数、高評価割合
  • コメント数

確か以前、Youtubeが検索アルゴリズムを改変し、「再生回数」よりも「再生時間」を重視するようになったと発表がありましたね。これは、動画内容はしょーもないのに動画サムネイルだけいい感じに飾ってユーザーをクリックさせて再生回数を稼ぎ、結果しょーもない動画が検索上位に上がってきてしまう事態を防ぐためでした。
めちゃくちゃ普通の事ですが、再生回数より再生時間の多い動画が評価されると言うことは、当然ユーザーが見続けてくれるような質の高い動画が評価されるという事です。数秒だけ動画を閲覧して離脱されてしまうようなしょーもない動画は評価されづらくなっています。このへん、当たり前すぎて言うまでもないですけどね。
では今回、たった3ヶ月で50万回の再生回数、90件の高評価を獲得して、Youtubeの枠を飛び出し、ビッグワードでGoogle/Yahoo検索上位にのめり込んだ動画は、他の動画に比べてどのような差があったかと言うと、以下の1点に尽きます。

動画へのコメントを煽った。

ぶっちゃけ僕のYoutubeでの活動は会社でやってるわけでもなく、また実名を出しているわけでもないので、けっこう好き放題ができます。
この動画では、動画のタイトル、動画の説明文でユーザーをちょっと挑発するような文章を使いました。炎上商法とは違うけど、若くて元気でヒマなユーザーが思わずコメントを付けたくなるような文章です。
目論みはバッチリ成功し、次から次へとコメントがつきました。さらには、第三者のコメントに対してまた別の誰かがレスを付けたりと、コメント数が雪だるま式に増えていきました。
コメントが盛り上がっている動画は、関連動画や検索結果に上がってきやすくなるのでしょう。コメント欄の盛り上がりと再生回数の伸びは平行して、二次関数的に飛躍しました。

ちなみに今現在の、動画のトラフィックの内訳はこんな感じです。

  1. Youtube 関連動画 70%
  2. 不明 直接 23%
  3. Youtube 検索 3.9%
  4. Youtube ガイド 2.5%
  5. 不明 埋め込みプレーヤー 0.6%
  6. 外部のウェブサイト 0.5%
  7. Youtube パートナープロモーション 0.2%
  8. Youtube チャンネルページ 0.1%
  9. Google検索 0.1%
  10. Youtube その他のおすすめ 0.0%
  11. Youtube 再生リスト 0.0%
  12. Youtube 動画アノテーション 0.0%

※下3件、0.0%になっていますが、数十回程度の再生が発生しています。

ほとんどが関連動画からの流入だという事がわかります。
つまり、いかに沢山の動画や人気の動画の関連動画に表示させるかが重要になります。
高評価数やコメント数が盛り上がっている動画の方が関連動画に引っかかりやすくなるわけですが、そもそもそこまで持っていくまでには、

  • タイトル
  • 説明文
  • 動画タグ

の中にしっかりキーワードが含まれている事が重要です。特に動画タグは結構大事な気がします。このタグには数の制限も無いので、僕は毎回、思いつく限りのキーワードをぶち込みまくってます。
一度火が付くと、ほんとに二次関数的に再生回数や再生時間が伸びます。僕は他にも再生回数が数万〜数十万の動画を何本か保持していますが、どれも例外なくコメントや高評価がチョイチョイ付いています。こういった動画たちは、やっぱりYoutube内だけでなく、Google/Yahooの検索結果でも上位表示されています。

WEB戦略での活用方法

上に、たった3ヶ月で50万回再生に成功した動画のトラフィック内訳を掲載しましたが、Google検索からの流入はわずか0.1%、数にして百数十回です。
つまり、あるサイトを運営しているとして、流入チャネルを増やしたい!→Youtube動画をGoogle検索上位に表示させて、動画を見たユーザーを本サイトに流したい!という戦略は得策ではないでしょう。
その理由は、

  • 検索エンジン上位に表示された動画のクリック率は、思っているよりずっと低い。

  • 動画の説明文などにURLを掲載しても、そのクリック率もおそらくかなり低い。

からです。
もちろん、通常の検索結果のYoutube動画のクリック率は、検索キーワードによってかなり変化すると思います。実際今回の動画は、1〜3位くらいに表示されてるサイトを見れば満足するようなタイプのキーワードなので。
ではどのような形で通常のWEB戦略に活用すればいいのか、僕の考えは2つあります。

【1】検索上位結果の独占率を高める。

普段クライアントのお話を聞いていて、よく話に挙がるのが、「検索結果1ページ目の中で、自社のサイトの独占率を高めたい」というものです。
たとえば、仮にあなたがハンドクリームを販売するサイトの運営者だとして、実際に「ハンドクリーム」のキーワードで自社サイトが1ページ目に上がっているとしますね。極端な話、もしも「ハンドクリーム」で検索した時、1位から10位まですべてあなたのサイトが独占しているとしたら・・・。
「ハンドクリーム」で検索したユーザーのほぼ全員が必ずあなたのサイトを訪れる事となります。つまり、1ページ目での独占率を高めるということは、他社の競合サイトの露出機会を減らし、検索ユーザーの流入率を高める事ができるのです。
実際に、コンテンツも充実していて、それぞれ切り口の異なる複数のサイトを運営し、検索上位を独占し検索ユーザーを囲い込む戦略に成功しているクライアントもいらっしゃいます。(もちろん、1位〜10位まで全部独占!というわけではないですが。)

Youtube動画による上位表示は、この戦略に応用することができるのではないでしょうか。検索上位のうち1つでも自社のコンテンツを潜り込ませることができれば、競合サイトが座るはずだった椅子を奪う事ができます。自社のサービスにまつわる動画をYoutube内でうまくヒットさせれば、通常の検索エンジンの検索結果において、自社コンテンツの露出機会を増やし、競合他社を蹴落とす事ができます。

【2】購買訴求に訴えるコンテンツしてしまう。

動画の持つ訴求力の高さは今更言うまでもありません。写真や文章では伝わらない商品の魅力をリアルに伝える事ができます。
もしサイト内に、商品の魅力を伝えるための動画を載せているとして、その動画を再生してくれるユーザーはどんなフローを辿るのか想像してみてください。

検索エンジンで検索 → あなたのサイトにアクセス → 動画を再生

このように、まずサイトにアクセスしてくれる事が大前提となります。さらにその中であなたは、動画の掲載ページや掲載する位置、サイズなどをあーでもないこーでもない言いながらあれこれ吟味するのでしょう。せっかくサイトにアクセスしてもらうという第一関門を突破しても、動画を掲載する位置がイケてないとユーザーはわざわざ再生ボタンをクリックしてくれないですもんね。

一方で検索上位に、動画が直接インデックスされていれば・・・

検索結果エンジンで検索→動画を再生

「まずサイトにアクセスしてもらう」という第一関門をスキップする事ができます。
このメリットを活かせるのに最適な動画は、

  • レビュー動画
  • 開封動画

であると僕は考えています。
「口コミ時代」の今、ユーザーは商品を実際に購入して使った人のリアルな声を求めています。実際僕も何かモノを買う前は「(商品名) レビュー」とか検索します。

自作自演で構わないので、商品を動画で撮影して、実際に使ってる場面やらレビューやらを動画に収めます。その動画が「(商品名)」もしくは「(商品名)レビュー」などのキーワードで上位表示されれば、リアルな使用感の情報を求めるユーザーの再生率はかなり高いはずです。
また「動画を見るまでは買おうか悩んでいたけど、動画を見て購入を決心した!」というケースも必ず発生することでしょう。
レビューまでいかなくても、いわゆる「開封動画」でも戦えるかもしれません。
ヒトはどうも買ったモノの箱を開ける瞬間は誰でもテンションが上がるようです。
海外では「UNBOXING」(=開封)というジャンルで、いろんな商品のUNBOXING動画をYoutubeにアップするのが数年前から盛り上がっています。

レビュー動画はしっかり真面目に作る事を考えると結構手間がかかるかもしれませんが、開封動画くらいならすぐに出来るのではないでしょうか。

ローリスク・ハイリターンが期待できる

Youtubeにアカウントを作るのも無料。動画をアップするのも無料。必要なのはカメラと動画編集ソフトと時間だけ。
カメラと言っても、ちょっとしたレビュー動画ならデジカメやスマホのカメラでも充分です。
動画編集ソフトも、MacやWindowsに最初から入っているソフトでOK。
もちろんカメラやソフトにこだわれば、それだけイイ動画が仕上がりますが、モノは使いようです。
手近にある無料のものを工夫すれば、けっこう何とかなります。

今までのように、サイトを作成し、デザインを作り、コンテンツを作り、SEO対策を行って、長い時間と労力をかけて上位表示にこぎつけるやり方の他に、
全くコストをかけずにYoutubeの動画を使って上位表示を短期間でサラっと成功させることもできるわけです。
上手く行けばYoutube上で収益も発生しますし、いい事ずくめ。

検索上位の「シード枠」をゲットできるYoutube動画戦略、一度トライしてみてはいかがでしょうか。

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正攻法に特化したSEOコンサルタントとして、大小様々なサイトのSEOを指導。
フォースと共にあらんことを。

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