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ビッグキーワードで上位表示したけど、流入率を調べたらムッチャ低かった事例4つ

2014/12/24カテゴリー:SEO対策コラム

ビッグキーワードの意外な結果

ビッグキーワードで上位表示したい!SEO対策において永遠のゴールですよね。

でも、何のためにビッグキーワードを狙うんですか?

ある人は、「大きい物を追いかけたい。男のロマン。」と言いました。

ある人は「1種のブランディング」と言いました。

ある人は「大きなアクセスを稼ぎたい」と言いました。

…僕はいつも、「ビッグキーワードだけを追い求めるより、その周りのキーワードの受け皿を作ってそこからの流入を積み重ね、サイトのカタマリを大きくした方が戦略上スマートだ」と考えています。
なぜなら、実際にビッグキーワードで上位表示しているけど、そのキーワードからの流入率は思っているよりも遥かに少ない、という事例を実際にいくつか知っているし、経験しているからです。

あるサイトは月間検索数約15万件のビッグキーワードの上位表示から落ちてしまった時も、サイトの月間アクセス数は変動しませんでした。

今日は、それなりにビッグキーワードで上位表示されているサイトにおいて、実際にそのキーワードからの流入率が、サイト全体に対してどれくらいあるのかという実態を4事例、すべて数字に出してお伝えします。

 

【注意点】

  • キーワードは公表できないので非公開です。
  • キーワードの月間検索数はYahoo、Googleの合計です。
  • アクセス数などのデータは2014年11月中のものです。
  • 検索順位は2014年12月23日調査です。
  • データはすべてGoogle Analyticsで集計しています。
  • より純粋な数値を算出するために、organic searchのセッション数から(not provided)のセッション数を引き、そこからキーワードでのセッション数に対する割合を算出しました。
  • 数値は下二桁までは四捨五入しています。


事例1

キーワード:複合キーワード(◯◯ + 通販)
キーワード月間検索数:27,800件
キーワード順位:5位

月間organic searchセッション数:122,000
├(not provided):58,800
└非(not provided):63,200

ビッグキーワード流入数:1,100
ビッグキーワード流入率1.74%

 

事例2

キーワード:単体キーワード
キーワード月間検索数:44,100件
キーワード順位:7位

月間organic searchセッション数:56,300
├(not provided):22,300
└非(not provided):34,000

ビッグキーワード流入数:100
ビッグキーワード流入率0.29%

 

事例3

キーワード:単体キーワード
キーワード月間検索数:93,800件
キーワード順位:1位

月間organic searchセッション数:50,000
├(not provided):23,200
└非(not provided):26,800

ビッグキーワード流入数:1,800
ビッグキーワード流入率6.72%

 

事例4

キーワード:単体キーワード
キーワード月間検索数:20,400件
キーワード順位:3位

月間organic searchセッション数:59,300
├(not provided):23,400
└非(not provided):35,900

ビッグキーワード流入数:100
ビッグキーワード流入率0.28%

 

 

まとめ

ビッグキーワードで上位表示できても、そのキーワードから入ってくる流入率は全体のうちほんの数%なんです。
なんのために必死にビッグキーワードを追っていたのか、虚しくなってきませんか?

SEO対策の主軸を「ビッグキーワードで上位表示する」と考えている人がいるのであれば、それは目的と手段が入れ替わってしまっているのではないでしょうか?
今回のデータを見てわかるように、ビッグキーワードだけを追い求め続け、ついにそれを果たしたとしても、想像していたほどの甘い蜜はそこにありません。
上の4サイトはすべて、ビッグキーワード以外の、ありとあらゆる様々なキーワードへの対策を考えに考えて、まとまったアクセスと収益を確保しています。
もし、「ビッグキーワードのバカの一つ覚え」状態で運営していたら、きっとサイトは大きくなっていたかったと思います。

もちろんこの戦略の立て方は、向いているサイトと向いていないサイトがあります。
たとえばアフィリエイトサイトは、ビッグキーワードがどうしても重要なんでしょう。
ビッグキーワードに集中した方が収益につながるサイトだってあります。
だけど、ECサイトのようなカテゴリー幅を大きくできるサイトは、横に横にサイト構造を広げていき、受け皿を大きく、カタマリを大きくしていく方がスマートです。

 

「ビッグキーワードで上位表示してるサイトがすごい」なんて、誰が最初に言ったんだろう?

検索エンジンマーケティング担当。
正攻法に特化したSEOコンサルタントとして、大小様々なサイトのSEOを指導。
フォースと共にあらんことを。

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