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先日のSEOは長文記事が最強合戦を見てて思ったこと

2015/07/30カテゴリー:SEO対策コラム

 

もう数日前の話題になっていますが、Twitterのタイムラインで話題になっていた2つの記事を軽く取り上げてみます。

とある方が、こんな記事をあげられました:

検索エンジンで上位表示をさせるためのSEO対策が、最近ではただの精神鍛錬になりつつあるという話。長文+追記が現時点では最強です。 – SONOTA

現時点ではてブ、リツイート、fbいいね併せて1,700ちょい付いており、いろいろ賑わっています。

まとめるとこの記事では、以下のような事が言われてます:

  • 文字数さえ多ければ、(たとえユーザーにとってつまらないものでも)検索エンジンに評価される。
  • しかしGoogleは新しい記事内容のものを上位表示させる傾向があるため、長文記事でも手入れをしなければ順位は次第に落ちる。
  • 順位を戻すには、そのページに500文字程度のテキストを追加するのが有効。
  • 以上のことから、現在のSEO対策はとにかく長文を書くという面白味のない作業を繰り返すだけの精神鍛錬のようになっている。

 

それからすぐ翌日、いくつかのご意見記事があがりました。たとえばこういうものです:

SEOにかんしては、検索順位を上げる嘘のノウハウを広めようとしてる人もいる – 踊るバイエイターの敗者復活戦

こちらの記事では、元の意見に対してこんな風に反論しています:

  • 長文記事が評価されやすいのは、たんじゅんにユーザーの求めていた回答を含んでいる率が高まるからだ。
  • ユーザーはその記事に満足すればSNSでシェアするし、そこで検索目的が完結するためキーワードから離脱する。この2つが起こっている記事は上位表示されやすい。
  • したがって、ユーザーにとってつまらない長文はこの2つの指標を満たせないのではないか。
  • Googleは文章の冒頭部分を重視するので、ただの追記では不適切。需要の変化に合わせたリニューアルを行うべき。
  • 長文を書き上げるのでなく、コンテンツページ数を増やし、内部リンクを充実させる方が良い。

その後、1つめの記事が掲載されたブログで追加記事が上がっており、

無機質な長文でも検索上位に出ると書いた点や最強のSEO対策といった文字がダメでしたね。

と補足されていました。

 

僕はどちらの主張も正しい部分があり、「?」な部分があると思います。
「これは違うんじゃないの?だってこういう場合は〜」と言い出すとキリがなくなってしまうので敢えて取り上げませんが、一つだけここで主張したいのは「SEOにおいて”こうすれば順位があがる”というものはほとんど存在しない」という事です。

今回のケースで言えば、「とにかく長文を書けば順位が改善される」ケースもあれば、「コンテンツのページを充実させたほうが順位が改善される」ケースもあるという事です。
書き手・作り手によっても違うし、目指しているものやキーワードによってケースバイケースすぎるので、断定的に「こうだ!」という事は誰も言えないでしょう。
僕自身、監修してうまく上位表示されたサイトを振り返れば、1ページを拡張させたパターンとページ数を増やして内部リンクが強化されたパターン、両方経験しているからです。
どちらもサイトコンテンツを充実させるという点で目的は一致しています。そのときどきで最適な手段を選んだまでです。

たとえるなら、「とにかく毎日1時間走れば痩せる!」「いや、食事の量を減らすだけでも痩せれる!」みたいな話です。これって、その人の現状の体質だったり、どう痩せたいか、何キロ痩せたいか、普段の生活習慣はどうなってるのかで全然違ってきますよね。

 

さいごに1点気になってしまったのが、反論記事の方のラスト一文、

SEOにかんする知識で対立しているものがあれば、どれを信じるかは結局あなた次第なのだから。

うむむ。よけいに「SEOは謎めいている」というイメージがついてしまいそうですが、本来SEO対策なんて、めっちゃシンプルなものなんですよ。
あまり細かい事を気にしすぎるのでなく、ユーザーの検索行動をよく考えてサイトコンテンツを作成していけば、一般的には結果が出ます。

では最後に、僕の主張をまとめますと、

SEO対策において「こうすれば絶対!」というものは、基本的には無い。とにかくシンプルに考えて、ユーザーに最適なものを作っていく事に集中した方がよい。

ということになります。
「答えになっているようで答えになってない」? いや、これが究極の答えです。
木でなく森を見ていたいですね。

検索エンジンマーケティング担当。
正攻法に特化したSEOコンサルタントとして、大小様々なサイトのSEOを指導。
フォースと共にあらんことを。

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