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ゾンビ化するアフィリエイトサイトたち

2014/04/20カテゴリー:SEO対策コラム

ペナルティでゾンビ化したサイトのイメージ

最近、超絶ビッグキーワードで上位に食い込んでいるアフィリエイトサイトの順位経過を観察するのが好きです。
アフィリエイトサイトはいわゆるブラックなSEO対策を行っているので、
たいてい、ある日突然50〜60位台に飛び、その後数日で圏外に飛びます。

アフィリエイターにとって、一生懸命こしらえて、ありとあらゆる方面でせっせと準備をしたサイトが突然飛ばされてしまうのはけっこうショックなはずです。
ところで、飛ばされたサイトはどうなってしまうのでしょうか。

 

実は死んだサイト達はゾンビとなり、中身だけ別のドメインに生き写し、延々と復活を続けるのです。

ペナルティサイトのイメージ

その仕組は以下の通りです。

  1. 過剰なSEO対策により、ペナルティが発動。サイトが飛ばされる。
  2. 別のドメインを新たに用意し、中身を全てそのまま移し替える。
  3. 死んだ(飛ばされた)サイトから移し替えたサイトに向けてrel=canonicalタグをセット。

そうすると、転生された新しいドメインのサイトはある程度、前の順位に戻ってきます。(絶対ではないですけど。)
死んだサイトは、養分だけ新しいドメインに移され、ゾンビ状態となってウェブの世界に残り続けることになるのです。

ちなみにこの方法には理論上、コツがあり、
canonicalタグを設置するタイミングと、ウェブマスターツールのFetch as Googleを送信するタイミングに気をつける必要があります。

転生したサイトはペナルティを受けないの?

ペナルティを受けたサイトの中身を写しただけのサイトなので、ペナルティを受ける事が予想されますが、
どうやらペナルティを認識するまで、ある程度時間がかかるみたいです。

新しいサイトにはペナルティの原因となるような外部リンク対策を行っているわけではないので、「現行犯逮捕」ができないわけです。

とはいえ、Google的にクロである事は変わらないので、結局数日後に飛ばされてしまったり、そもそも元いた順位まで戻ることができず、ずるずるしているサイトが多いのですが、
その場合はまた、ゾンビ化させて新ドメインに転生させる手順を繰り返すだけです。

※ちなみに、ゾンビサイトから中身を丸々コピーしているわけですから「コンテンツの重複」ではないかと思われるかと思いますが、
そもそもこれはゾンビサイト側にcanonicalタグをつけているので問題にはなりません。

アフィリエイターと企業サイトSEOのノウハウは異なる

アフィリエイトサイトのSEOは、サイトを使い捨ててしまったり、ゾンビにしてしまったりという方法が戦略としてアリなのです。
ところが、これを企業のサイトに行うわけにはいきません。
企業のサイトやECサイトをゾンビ化させてしまっては、何よりもユーザーが困惑してしまいます。
場合によっては莫大な機会損失、経済損失が発生してしまうでしょう。

アフィリエイトでは、ページランクとかオールドドメインとか被リンク数とかその貼り方とか、特有のノウハウが存在します。
それらは企業サイト、ECサイトのSEO対策に適応できるかと言えば、そうでない場合が多々あるかと思います。

しかしながら、企業サイトやECサイトにSEO対策を代行する業者の中には、
この違いに気づかずに、アフィリエイト向けのイケイケSEOをゴリゴリ進めてしまう所もたくさんあるんです。

御社のサイトはゾンビにしないでください。

 

検索エンジンマーケティング担当。
正攻法に特化したSEOコンサルタントとして、大小様々なサイトのSEOを指導。
フォースと共にあらんことを。

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