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ペナルティ疑惑?ドメイン移管は早合点かも

2014/01/13カテゴリー:SEO対策コラム

過剰SEOによるペナルティ

過剰なSEO対策を行うと、Googleからペナルティを受け、検索結果にサイトが現れなくなったり、特定のキーワードでの検索順位を著しく落とされる(もしくは圏外にされる)ことがあります。しかしだからといって、「このドメインはペナルティ喰らってもうダメだから、新しいドメインに移管してやり直そう!」というのは危険思想です。

ペナルティの原因にはさまざまな理由が考えられます。

① 被リンク購入など、自作自演の外部リンクによるペナルティ
② SEOを意識しすぎて、特定のキーワードを詰め込み過ぎた事によるキーワードペナルティ

①の自作自演リンクについては、一番やっちゃいけないパターンのやつです。
いまだに外部リンクを安く貼り付けますよ!と謳う業者が見受けられますが、IP分散だろうがなんだろうがダメなもんはダメです。
ペナルティを受けても文句は言えません。

意外と見落としがちな②の「キーワードペナルティ」ってのは、どういうやつでしょうか。
本当にドメイン移管を行って改善されるのでしょうか。

 

 

Googleのガイドラインに沿ったサイトかどうか、第三者目線で確認する。

Googleにはガイドラインがあります。すべてのサイト運営者はこのガイドラインに従わなければなりません。
車を運転する人が道路交通法を守らなければならないのと同じです。
「人通りの少ない道路だから、急いでるし100キロくらいでぶっ飛ばしてもいいよね!」という考えは、決して許されないですよね。

同様に、「検索結果で上位に表示させたいから、キーワード詰め込みまくればいいよね!」という考えも、Googleの司る検索結果の世界では許されないものなのです。

品質に関するガイドライン – 基本方針

・検索エンジンではなく、ユーザーの利便性を最優先に考慮してページを作成する。

ユーザーをだますようなことをしない。

検索エンジンでの掲載位置を上げるための不正行為をしない。ランクを競っているサイトや Google 社員に対して自分が行った対策を説明するときに、やましい点がないかどうかが判断の目安です。その他にも、ユーザーにとって役立つかどうか、検索エンジンがなくても同じことをするかどうか、などのポイントを確認してみてください。

・どうすれば自分のウェブサイトが独自性、価値、または魅力のあるサイトといえるようになるかを考えてみる。同分野の他のサイトとの差別化を図ります。

 

まずはペナルティ状況の確認から

「◯◯というキーワードでペナルティを受けた」という依頼が入りました。まず最初に、ペナルティ状況のチェックをします。
トップページのタイトルでGoogle検索をしてみて、一位の所に表示されなければ、サイトごとがっつりペナルティを受けています。こういう場合は被リンク購入、大量の相互リンクなど外部要因によるものが考えられます。ウェブマスターツールから被リンク状況を確認し、すべての被リンクを削除し、Googleに再審査の依頼を送るという手順が必要となります。
タイトルで検索してみて、問題なく一位の所に掲載されている場合、別のキーワードでも検索してみます。
すると他のキーワードでは問題ない順位でインデックスされているようでした。
ところが、もともと上位表示されていた◯◯というキーワードの順位のみ、圏外に飛ばされているという状態。

キーワードの出現頻度に問題はないか、改めてチェック

特定のキーワードで上位表示を早めたいからって、キーワードを過剰に詰め込むのは、ユーザーの利便性を無視し、検索エンジンを考慮した行為ですよね。たとえばマグカップを取り扱っているECサイトが「マグカップ」で上位表示させたいからといって、トップページに以下のようなテキストを掲載するのは、ユーザー的にはどうなんでしょうか。

“マグカップの専門店、「まぐラブ」へようこそ!(適当です)マグカップが大好きという想いから、マグカップ専門の通販サイトを立ち上げてみました。マグカップ専門店の「まぐラブ」では、可愛いマグカップ、オシャレなマグカップ、使い勝手のいいマグカップを皆さんに届けたく、オーナー自ら全国からマグカップを買い付けています。中には一点モノのレアなマグカップもあるので是非チェックしてみてください!あなたの生活にささやかなやすらぎを与えてくれるマグカップを、是非マグカップ専門店「まぐラブ」で見つけて下さい!マグカップの最新入荷情報をお届けするマグカップ情報満載のマグカップメルマガも好評配信中です!それでは、当店でごゆっくり、マグカップめぐりの旅をお楽しみ下さい!”

このテキストは僕が適当に打ったものなので、ややデフォルメされすぎている部分もありますが、それでもこんなかんじで、「何回キーワード連発するねん!」っていうレベルのテキストをあっちこっちに貼りまくっているサイトもあります。
オリジナルのテキストを掲載するのはSEO上非常に効果があるんですが、普通に読んでおかしいだろコレ、っていうテキストの掲載はペナルティの対象となり得ます。
よく「1ページ内にSEOキーワードは何回まで、何%まで」というにわか情報を目にしますが、ハッキリ言って「キーワード濃度」なんてサイトによって千差万別、目安のパーセンテージなんて存在しませんし、全くアテになりません。
しかし間違いなく、上に挙げたマグカップの例は過剰です。
いくつまで減らせばよい、というような指標値はありません。第三者目線で読んで(もしくは実際に第三者に読んでもらって)違和感のない文章に修正します。これをサイト全体の全てのテキストに行います。

ドメイン移管の前に、やれる事はあるはず。

ドメイン移管は、本当に最終手段です。むしろやらない方がいいかもです。手間もかかるし、損失するものが多いからです。
リダイレクトをかけたって、前のドメインで築き上げた評価を全て受け継げるわけじゃないし、ユーザーにも迷惑がかかる場合があります。
ドメイン移管はもう夜逃げみたいなレベルだと僕は思ってます。思いすぎかな。

ドメイン移管を検討する前に、まずは本当に過剰なキーワード対策を行っていないか冷静に確認してみてください。
自分のサイトは何のサイトですか?いまそれだけ詰め込んでいるキーワードは、サイトにとって最も重要なキーワードで間違いないですか?
サイトにそこまで関係性のないキーワードなのに、むやみやたらと詰め込んでいませんか?

まずはその「SEOのためにキーワードを詰め込むんだ!」という凝り固まった考えを捨てて、ごく自然な文章に修正してください。
サイトコンテンツを見直すだけで、ペナルティを受けたキーワードの順位が回復するケースも経験しています。
もちろん時間は数ヶ月かかる場合もあります。だからといって焦ってドメイン移管をしても、根本的な問題の解決になるわけではありません。

ドメイン移管でペナルティを引き継ぐか否か。

ドメイン移管を行えば、301リダイレクトをかけて旧ドメインの評価を受け継ぐことになります。
それは、築き上げた「良い」評価と、ペナルティをやらかしてしまった「悪い」評価も両方受け継ぐ事となります。
例えば不自然な外部リンク対策によるペナルティは確実に引き継ぎます。さらに言えば、前の前の代のドメインまで引き継ぐという一説もあります。(聞いた話なんですけど)
今回のトピックのような、「特定のキーワードで圏外に飛ばされた」というケースは、「キーワードを過剰に詰め込みすぎた」ことが原因の1つである事も想定されます。
サイトの内容をまるまる新ドメインに移管させても、キーワードをぶっ込みすぎているという点は結局改善されません。
もしかしたらドメイン移管により検索エンジンからの評価がブランクとなり、一時的に順位が回復するケースもあるかもしれません。
だからといって「やったぜ。ドメイン移管作戦成功だぜ。」と安心することはできません。
旧ドメインの時と同様、しばらくしてからキーワード過剰とみなされ、同じように検索順位が飛ばされることが予想されます。

検索エンジン相手でなく、ユーザー相手に。

だいたい「キーワードをたくさん詰め込みまくれば、上位表示できる!」という技がGoogle相手に通用するわけありません。
法律と同じで、悪い事やせこい事すれば早かれ遅かれバレます。その時ペナルティという制裁を受けるのは当たり前の話です。
詰め込みすぎたそのテキストは、だれに向けたものか、何のためのものかを一度見直して下さい。

検索エンジンマーケティング担当。
正攻法に特化したSEOコンサルタントとして、大小様々なサイトのSEOを指導。
フォースと共にあらんことを。

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