地域SEOを攻略せよ。ヴェニスアップデート対策は、区町村レベルのキーワードを狙うべき?
2015/02/13カテゴリー:実用SEO対策
ローカルエリアをターゲットとしたウェブサイトに恩恵をもたらすと言われている”ベニスアップデート“。
もともとアメリカでは2012年の2月に発表、ロールアウトされていたものですが、2014年の12月に日本でも「どうやらヴェニスアップデートらしい」影響が発生しはじめています。
通常のウェブ検索結果に、地域性を色濃く反映したウェブページが入り込んできます。
言い換えると、検索者の居場所に応じてウェブ検索結果がローカライズされます。https://www.suzukikenichi.com/blog/venice-in-japan-and-pigeon-in-all-english-locales/
昨年(2014年)の12月の中旬から下旬にかけてGoogleはかなり大きなアルゴリズムの更新を行った模様です。そのアルゴリズムとはローカル要素の高いキーワードに対して位置情報を加味して検索結果を表示するというものです。
ベニスアップデートとは、地域依存性の高い一般キーワード(弁護士、病院、宅配弁当、水族館、レストラン、カフェ、バー、映画館、クリーニングなど)で検索した時に、ウェブ検索結果をユーザーの検索場所に基づいてローカライズするアルゴリズムの変更だ。例えばユーザーが東京都渋谷区内で「水族館」と検索すると、ウェブ検索結果にはいくつかの渋谷区周辺の水族館へのリンクが含まれる。しかし愛知県名古屋市から同じく「水族館」と検索すると、今度は名古屋市周辺の水族館へのリンクが含まれる。このように、検索ユーザーの現在地(検索した場所)に関連するように検索結果をパーソナライズするのがベニスアップデートだ。
ヴェニスアップデートはユーザーの現在地に合わせて、最適な検索結果を表示させるためのアルゴリズムのこと。平たく言えば、自分の現在地にほど近い店舗やショップ、会社のサイトを上位に並べるというものです。
このアップデートにより、検索業界には以下の2つのトレンドが起こると予想されます。
(1)ローカルSEOの重要性が高まる
例えばサロンサイトならホットペッパービューティー、グルメならぐるなび、食べログなど、大手サイトが席巻する「格差社会」が起こっていました。ところがヴェニスアップデートがより精度を高めれば、このような大手サイトに好順位が集中するのでなく、ローカルサイトにもスポットライトが当たりやすくなると言われています。
(2)”検索順位”という指標の重要性が低下する
多くのSEO業者は、順位チェックツールを用いてクライアントのサイトの順位を報告しているのですが、この「順位チェックツール」による検索順位チェックの正確性が怪しくなってしまいます。検索する「位置情報」によって検索順位が大きく異なってしまうからです。
そのためSEO業者にとっては、これから「商品としての検索順位」の取扱い方を見なおさなければならない局面に立たされるはずです。
今現在では大きな問題にこそなっていませんが、ヴェニスアップデートがより本格的に進化すれば、全国一律的な検索順位の取得は無意味と化するのではないでしょうか。
ローカルサイトが今行うべき対策とは
さて、SEO業者さんは置いておいて、ヴェニスアップデートというのはどうやらローカルなテーマを取り扱うサイトには良い影響を与えてくれそうだという事がわかりましたね。
では、ローカルSEOを攻略するために必要なポイントとは何でしょうか。
ローカルSEOを制するために
基本は抑える
まずは当然ですが、titleタグ、hタグなど超基本の主要タグには「地名」を入れておくことは大前提です。
それから店舗などの住所はしっかりトップページに明記しておきましょう。
地域にまつわる情報を考える
また、その地域にまつわる情報を持っておく事はマジで大切です。
でも、地域にまつわる情報ってなに?Wikipediaを参考にして「◯◯市の歴史」でも書けばいいの?
いやいや、寒すぎる!
レンタルオフィスの不動産を取り扱うサイトを例に出せば、「地域情報」のくくりでユーザーがどんな情報を欲しそうか考えます。
たとえば、入居するオフィスの近隣でおいしいランチが食べれるお店や、お弁当屋さんの情報なんかがあったら嬉しくないですか?
そこで、「このオフィスの近くで楽しめるランチの突撃レポート」なんて企画をやってみてもいいんじゃないんでしょうか。
飯ネタついでで言えば、ホテルのサイトなら「ホテルから徒歩10分圏内で名物料理が楽しめるお店」を紹介したりとか。
とにかく、ユーザーに喜ばれる・役に立つ・他がやっていない切り口だったらなんでもいいので、「その地域ならでは」のコンテンツを打っていく事が重要です。
ヴェニスアップデートを制するために
さて、ヴェニスアップデートの定義・・・「ユーザーの現在地に最適な検索結果を表示させる」という文面で気になるポイントがありませんか?
そう、「ユーザーの現在地」ってどうやって測定しているのか、という点です。
Googleは、
- 検索履歴
- GPSの現在地
の2つの方法でユーザーの現在地を調べています。
じゃぁ、どこまで細かく、ユーザーの現在地を捉えているのでしょうか?
下の画像をご覧ください。
Googleが捉えた僕の現在地に着目してください。
「愛知県名古屋中村区名駅」…そうです。県、市レベルでなく、区、エリアまで割り出しているのです。
ここから推察される事はつまり、歯医者のサイトだったら
「名古屋のSEOデンタルクリニック」
でなく、
「名古屋市中村区のSEOデンタルクリニック」
でもなく、
「名古屋市中村区名駅のSEOデンタルクリニック」
とした方が、ドンズバのエリアに存在するユーザーには上位表示させやすく、訴求力も増す、ということではないのでしょうか。
つまり、ヴェニスアップデート以降は、より細かく絞ったエリア…特に都市部では、市区より細かなエリア名をターゲットとしたワーディングが効果的になりそうである、ということです。
(ついでに、店舗が好立地なのであれば、「名古屋市中村区名駅徒歩2分のSEOデンタルクリニック」とか入れてみたり。)
ヴェニスアップデートによって、webサイトの「格差」が均一化され、今よりも更にさまざまなサイトに平等に光が当たる検索結果が実現される事を切に願います。