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これは貴重すぎるデータ!あらゆるサイトの「直帰率」目安まとめ!

2014/09/17カテゴリー:実用SEO対策

今、明らかになる 直帰率の目安

直帰率。

Google Analytics上でもセッション数やユーザー数、平均セッション時間などに並んで表示される、重要(らしい)指標。
直帰率とはつまりあなたのサイトを1ページ開いただけで離脱してしまったアクセスの割合。
この数値が高いと、「ユーザーの探している情報とサイト内容にギャップがあった」「サイトのナビゲーションが不十分で、ユーザーが立ち去ってしまった」「サイトがイケてなさすぎて、ユーザーが逃げた」などの理由が考えられます。

では、実際にGoogle Analyticsの「直帰率」の数値を見てみましょう。
はて、これは高いのか低いのか、良いのか悪いのか・・・。正直ピンとこない方がほとんどかと思います。
そもそも「ユーザーの探している情報とサイト内容にギャップがあった」というのはある程度不可抗力な気もするし、
トップページとランディングページでは直帰率が違って当然だし、
そもそもサイトのジャンルによって直帰率の目安というのは異なってくるはず…。
一体、何を基準にこの「直帰率」をさばけばいいんだ!?

という事で、今日はみなさんに、BtoBとBtoCのECサイト、コーポレートサイトからクリニックのサイトなど、様々な種類のサイトの「直帰率」を総計24種、ご紹介しようかと思います。
なおデータは全て、僕のGoogle Analyticsにて集計されているホンモノのデータで、
集計期間は2014年1月1日〜8月31日の8ヶ月間となります。


ECサイトの直帰率

 

作業用具の通販サイトの場合

【月間平均PV数】82,000
【月間平均ユニークユーザー数】34,000
【サイト全体の直帰率】45%
【トップページの直帰率】30%

 

店舗商材の通販サイトの場合

【月間平均PV数】66,000
【月間平均ユニークユーザー数】41,000
【サイト全体の直帰率】48%
【トップページの直帰率】29%

 

果物の通販サイトの場合

【月間平均PV数】2,900
【月間平均ユニークユーザー数】1,900
【サイト全体の直帰率】65%
【トップページの直帰率】64%

 

スポーツ用品の通販サイトの場合

【月間平均PV数】24,000
【月間平均ユニークユーザー数】14,000
【サイト全体の直帰率】63%
【トップページの直帰率】38%

 

若者向けファッション通販サイトの場合

【月間平均PV数】130,400
【月間平均ユニークユーザー数】60,000
【サイト全体の直帰率】40%
【トップページの直帰率】27%

 

ミドル層向けファッション通販サイトの場合

【月間平均PV数】130,000
【月間平均ユニークユーザー数】7,200
【サイト全体の直帰率】45%
【トップページの直帰率】56%

 

インテリア通販サイトの場合

【月間平均PV数】39,000
【月間平均ユニークユーザー数】24,000
【サイト全体の直帰率】49%
【トップページの直帰率】28%

 

雑貨通販サイトの場合

【月間平均PV数】78,000
【月間平均ユニークユーザー数】56,000
【サイト全体の直帰率】57%
【トップページの直帰率】41%

 

水周り機器の通販サイトの場合

【月間平均PV数】10,000
【月間平均ユニークユーザー数】89,000
【サイト全体の直帰率】68%
【トップページの直帰率】48%

 

健康食品の通販サイトの場合

【月間平均PV数】60,400
【月間平均ユニークユーザー数】37,500
【サイト全体の直帰率】81%
【トップページの直帰率】46%

 

美容食品の通販サイトの場合

【月間平均PV数】4,300
【月間平均ユニークユーザー数】2,300
【サイト全体の直帰率】68%
【トップページの直帰率】79%

 

エクステリア用品の通販サイトの場合

【月間平均PV数】66,000
【月間平均ユニークユーザー数】45,900
【サイト全体の直帰率】53%
【トップページの直帰率】51%

 

 

ECサイト以外の直帰率

 

 

食品デリバリーのサイトの場合

【月間平均PV数】4,300
【月間平均ユニークユーザー数】3,000
【サイト全体の直帰率】45%
【トップページの直帰率】32%

 

コミュニティサイトの場合

【月間平均PV数】6,000
【月間平均ユニークユーザー数】3,500
【サイト全体の直帰率】47%
【トップページの直帰率】37%

 

コーポレートサイトの場合1

【月間平均PV数】1,000
【月間平均ユニークユーザー数】600
【サイト全体の直帰率】56%
【トップページの直帰率】42%

 

コーポレートサイトの場合2

【月間平均PV数】400
【月間平均ユニークユーザー数】300
【サイト全体の直帰率】55%
【トップページの直帰率】49%

 

レストランのサイトの場合

【月間平均PV数】3,500
【月間平均ユニークユーザー数】2,100
【サイト全体の直帰率】45%
【トップページの直帰率】31%

 

美容室のサイトの場合

【月間平均PV数】4,400
【月間平均ユニークユーザー数】3,000
【サイト全体の直帰率】58%
【トップページの直帰率】33%

 

クリニックのサイトの場合

【月間平均PV数】12,500
【月間平均ユニークユーザー数】7,700
【サイト全体の直帰率】36%
【トップページの直帰率】9%

 

美容エステのサイトの場合1

【月間平均PV数】700
【月間平均ユニークユーザー数】600
【サイト全体の直帰率】80%
【トップページの直帰率】80%

 

美容エステのサイトの場合2

【月間平均PV数】3,000
【月間平均ユニークユーザー数】1,900
【サイト全体の直帰率】66%
【トップページの直帰率】63%

 

士業サイトの場合

【月間平均PV数】600
【月間平均ユニークユーザー数】500
【サイト全体の直帰率】73%
【トップページの直帰率】49%

 

ブログの直帰率

店舗ブログの場合

【月間平均PV数】300
【月間平均ユニークユーザー数】150
【サイト全体の直帰率】80%
【トップページの直帰率】82%

 

SEO Sceneの場合

【月間平均PV数】2,400
【月間平均ユニークユーザー数】1,900
【サイト全体の直帰率】84%
【トップページの直帰率】55%

 

 

まとめ

様々な種類のサイトの直帰率を見てみましたが、いかがだったでしょうか。
あなたの運営しているサイトに近い種類のものはありましたか?
また、自分のサイトと比べてみて、直帰率はいかがだったでしょうか?

サイトの規模や種別によって、直帰率の幅は大きく変動するという事がよくわかるかと思います。

ここに挙げた24のデータは、以下のような特徴を明らかにしてくれました:

調査対象のサイトのうち、ECサイトの直帰率は平均56,8%であった。

同じく、ECサイトのトップページにおける直帰率は平均44.8%であった。

同じく、ECサイト以外(ブログ除く)の直帰率は平均56.1%であった。

同じく、ECサイト以外(ブログ除く)のトップページ直帰率は平均42.5%であった。

つまり、ECサイトも非ECサイトもサイト内での直帰率の平均は56〜57%前後で共通している。

月間PV数が1,000以下の小規模のサイトは、直帰率が高くなる傾向がある。

健康食品、美容食品などのLPを多く持つサイトでは、直帰率が高くなる傾向がある。

調査対象サイトのうち、サイト全体の直帰率よりもトップページの直帰率が高いサイトはごく少数(3サイト)だった。

トップページの直帰率がわずか9%というサイトが実在する。

ブログサイトでの直帰率は極めて高い。

月間PV数と直帰率の相関関係を表したグラフは、以下のようになる:

月間PV数と直帰率の関係

直帰率ってSEO順位に関係あるの?

ところでサイトの直帰率の良し悪しは、サイトの検索順位に影響してくるものなのでしょうか?
考えてみれば、直帰率が高い→ユーザーがすぐ離れてしまうサイト→価値の低いサイト、と見なされ検索順位も悪くなります、と言われれば「なるほど」と納得してしまいそうです。

でもちょっと待って下さい。今回の調査でも明らかになったように、サイトの種類によって直帰率というのは大きく異なるはずです。

たとえば、天気予報のサイト。
ふつう、今日の天気だけ知りたければ、サイトを開いてその日の天気さえわかれば、そのまま閉じますよね。
極端な話、みんながこういう使い方をすれば、直帰率なんて100%になってしまいます。
では、この天気予報のサイトが、「直帰率がとても高いので価値の低いサイト」とみなされて検索順位を落とされてしまうような事があったら、たまったもんじゃないですね。

こう考えると、直帰率はSEO順位には直接的な関係はないと推測する事ができます。
それでも、直帰率の改善はユーザーをサイト内で巡回させたりナチュラルリンクを獲得させるチャンスを作ったりと、間接的にはSEOに大きく関係してくるはず。

今記事に挙げた様々なサイトの直帰率を参考に、ご自分のサイト改善をご検討頂ければ幸いです。

 

検索エンジンマーケティング担当。
正攻法に特化したSEOコンサルタントとして、大小様々なサイトのSEOを指導。
フォースと共にあらんことを。

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