物撮りのお手本はインスタから!?「脱カタログ」の物撮りでフォロワーを増やすためのノウハウとポイント
2016/04/26カテゴリー:SNS
最近のスマホの画質ってすごいですよね。
手軽に高画質な写真が撮れるし、カメラアプリも充実しているので『合格点の写真』が気軽に撮れます。
しかし、写真という戦場で戦わなきゃいけないインスタグラムで他社製品と差別化を図るためには、『合格点の写真』では不十分はなはずです。今日は、写真という目線から企業のSNS運用を見ていこうと思います。
インスタはカタログしゃない
企業のインスタグラム運用で一番やってはイケないことは、『アカウントをただのカタログ化すること』です。
インスタグラムユーザーは、購買意欲を以ってインスタを利用しているわけではなく、自分の趣味で使っています。 趣味としてインスタ利用している人が圧倒的大多数なので、ビジネス色の強いアカウントには興味を持たれないどころか、強い嫌悪感を抱かれる可能性すらあります。
大学生の合コンに、一人だけスーツを着た社会人が混ざろうとしている感じですね。
そもそもはビジネスではなく趣味を共有する場所であるということを踏まえた上で、ユーザーの楽しみを害さないように企業が場所に合わせることが必要です。スーツから私服に着替え、時には茶色に髪を染め、合コンに参加してください。
例えばお酒を販売する店や、バーでインスタグラムを運用する場合のカタログになってしまう悪い写真の例はこちら。
これはamazonから引用した画像です。この画像は通販サイトの購入時の写真としてはいいのですが、SNSに投稿するような画像ではありません。 撮った商品を実際にユーザーが使用したり、行ってみたり、体験するイメージがつくような写真を撮ってあげましょう。
例えば、おそらく一眼レフで撮ったであろうこんな写真。
背景はおそらくバーでしょうか。少し暗めの雰囲気のある店内が、レストランやバーで飲んでいる雰囲気を想像させ、背景をぼかし被写体を際立たせていることによって、より「余市」の存在感が大きくなっています。
一眼レフが理想ですが、スマホでも構いません。
余市のボトルがもう少しだけ正面を向いていればパーフェクトですが、これくらいのクオリティーでも全く問題ありません。
あ、だめだ…、飲みたくなってきたので次にいきますね。
投稿する写真に統一感や物語を
一枚一枚の写真で訴求するのも大切ですが、アカウントを訪れた時に目に入るのは投稿された写真一覧が見えるプロフィール欄ですよね。 いくら個々の写真が良くても、背景や色に統一感がなければファンになってもらえません。「いいね」は増えても「フォロワー」が増えない原因は、そこにあるかもしれません。
たとえば僕の友人のハンドメイドで雑貨を作っている子の画像一覧はこんな感じ。
まとまりがあって、アカウント全体でブランドの世界観を作っています。まとまりを作ることは簡単で、取る場所や時間、加工の方法など、何かの条件を統一すればいいだけなんです。
結局は、『愛だろ、愛っ』
どんだけカメラのスキルがあっても、インスタの運用が上手くても、結局はプロダクトにかける愛が一番なんです。商品やサービスのいい部分は、作り手が一番良くわかっていると思うんです。「こんなシチュエーションに使ってもらいたい」「こんな人に来てもらいたい」そういった作り手の想いを大切に、時にはコンセプトにするのもいいかもしれません。
企業のインスタグラム運用において、写真のスキルやクリエイティブは、想いを伝える手段であって、目的ではありません。特に撮る人と作り手が異なる場合(SNS運用者が別の場合は特に)、しっかりと「愛」が伝わる物撮りができるように、社内で愛の共有からしていきましょう。